清水金魚スタッフblog

たまにはこちらでも観賞魚飼育について、書く事にします。


ニチドウのたね水です。

名前といいパッケージといい、今での商品ではない昔ながらの地味な商品です。が、それだけロングランで売られているのには訳があるのです。

普通の消化バクテリアは、水槽内の食べ残しやフンなどの腐敗物をニトロモナスとニトロバクターの働きにより、アンモニア→亜硝酸→硝酸塩と変化させ、一時的に無害化していきます。これが俗に言うバクテリアによる濾過と言うものです。

しかし硝酸塩は飼育水内に溜まりすぎると逆の変化をおこし亜硝酸の大量発生させ、全滅させてしまう場合があります。

それを防ぐために定期的な水替えが必要になる訳です。

はとんどのバクテリアがこう言う濾過をしますが、唯一たね水だけは違うのです。

たね水は水槽内の腐敗物をアンモニアや亜硝酸にせず、アミノ酸に替えます。アミノ酸はタンパク質の素ですから魚はそれを食べ、タンパク質を造り面膜保護（魚のヌルヌル）に使います。まさに一石二鳥です。

こんな素晴らしいバクテリアなのに、一部にしか知られていない為良さの分かっている人にポツポツと売れているいるだけでとても残念です。

次回もう少し詳しく説明致します。